とても重要な注文方法
成行注文
プライスオーダーとも呼ばれているのがこの成り行き注文です。
あらかじめ値段を指定せずにその場の相場の動きを見て、自分が売買したいと思った時に注文する方法を『成行注文』と呼びます。
その時の為替レートで、特にレートの指定をせず、そのまま外国為替の注文を出す方法で、提示されているレートで取引を行ないますが、
その価格が必ずしも保証されるものではありません。
為替の動きを実際に見ていて「今取引を成立(約定)させたい!」という場合に使えわれる取引方法となります。
値段を指定せずに約定することができることから、指数注文より約定までの時間を短縮することができるような注文方法です。
つまり、FXにおいては、注文時点での為替レートで「買い」か「売り」かを判断して注文することになります。
指値注文
指値注文とは売買の値段をあらかじめ設定しておき、取引にのぞむ注文方法のことです。
リミットオーダーとも呼ばれます。
指値注文の使い方ですが、一般的には「買い」の場合は上昇トレンドに乗る場合、逆に「売り」の場合は、損切り、ロスカットとして使われます。
指値注文は現在のレートよりか安く買いたいとき、または高く売りたいときによく用いられる方法で、
成行注文とともに基本的な注文方法のひとつです。
時間が無く、為替画面を見れないような方でも指値注文を入れておけば希望のレートで売り、買いが可能ですので非常に便利な注文方法です。
上記例はドル円が120円50銭の時に、「もう少しドルが安くなったら買いたい」と思い、120円50銭の時に現在のレートより下である119円で買いの指値注文を入れた事例です。
その後思惑どおりドルのレートは下がり、指値注文した119円で約定したというケースです。
逆指値
逆指値注文とは、「このレートまで下落したら売り」もしくは、「このレートまで上昇したら買い」といった、通常の指値とは反対の注文方法ですストップオーダーともいわれます。
逆指値注文は、積極的(為替差益狙い)にも、消極的(損切り)にも使うことができます。
通常の指値注文は、「指定したレートより安くなったら買い」、「指定したレートより高くなったら売る」という注文ですので、 指値注文と逆指値注文は反対の注文方法といえます。
例えば・・・・「120円でドルを買ったが、110円まで下がったら売りたい」と考えている場合、 指値注文や成行注文では相場にべったり張り付いて、
850円まで下がったタイミングを見計らって注文を出さないといけません。
しかし逆指値注文で「損切り」の売り注文を出しておくことで、 レートがが110円になった時点でタイミングを逃すことなく自動的に売ってくれます。
機能としてはロスカットと似ていますね。
ロスカットは先に託した証拠金分より損失が拡大しそうになったら、その時点で決済されますが、逆指値注文はそのロスカットラインを自分で設定できると考えていいでしょう。 ただし、設定できるのは現時点よりもレートが悪い方向に進んだ設定額以下、ロスカットライン以上です。
「買い注文」の時には現時点より 「高い値段で」、「売り注文」の時には現時点より「安い値段で」指定することが原則となっています。
IFD注文
IFD注文(イフダン注文)とは、If-Done(イフダン)の略です。
言葉のとおり 「もし(if)●●になったら●●する!」という注文方法です。『IFD注文』と『OCO注文』を組み合わせたものと言えます。
新規注文を出す際に、同時に決済注文である「リミットオーダー」と「ストップオーダー」をまとめて注文しておく方法なのです
レート変動が良い方向に動けば、利益を確保するためにあらかじめ設定しておいたリミットオーダーが機能し、自動的に決済売りを。
また、レート変動が悪い方向に動けば、損失の拡大を防ぐためにあらかじめ設定しておいたストップオーダーが機能し、自動的に決済売りをしてくれます。
イフダン注文方法は為替差益を狙うトレードではスタンダードな注文方法です。うまく使うことにより自動売買に似たトレードも可能になります。
1ドル100円で買いという指値注文と、もしそれが成立したら「1ドル110円で売り」という注文を同時に出すわけです。
「もし100円で買えたら、110円の利益の指値をする」という注文方法(損切り注文も可)。
買い注文が成立した場合に有効になる。
利益確定の決済注文、または損切り注文を前もって出せる。
OCO注文
OCO注文とは、二つの指値注文(逆指値注文)を同時にだし、片方が成立された場合に、もう片方の注文が自動的に取り消される注文方法です。
OCO注文は2つの決済注文、つまり「指値:リミットオーダー」と「逆指値:ストップオーダー」を1つのセットして同時に行うことができる注文方法。
どちらかの注文が成立したら、自動的にもう一方の注文をキャンセルしてくれる優れものの注文方法です。
One-Cansel-Otherの略で、「複合注文」とも呼ばれます。指値注文と、逆指値注文を同時に出す方法なので非常に使い勝手がよい注文方法です。
1ドル100円のときに、「1ドル110円で売り」という指値注文(利益確定)と、「1ドル90円で売り」という逆指値注文(ロスカット)を同時に出します。
もし、「1ドル110円で売り」という注文が成立した場合は、もう片方の「1ドル90円で売り」という注文は自動的に取り消されてしまうわけです。
■OCO注文の使い方
あなたがポジションを持っていたとして、もしかしたら深夜寝ている間に利益確定(決済)いのチャンスがあるかもしれませんよね。
また 逆に予想以上に反対方向へ進み大きな損失を生むこともあるかもしれません。
シングル注文で利喰いと損切りを同時に発注すると、2つとも成立してしまうので意図と反したポジションが出来てしまう可能性があります。
このような場合に、OCO注文を用いて、利喰いと損切りを同時に出せば片方が成立すると、もう片方が自動的にキャンセルされるので安全です。
二つの注文を同時に出しておき、どちらかに一方が確定したら、もう一方の注文はキャンセルするという注文方法。
新規に注文を出す際にも、決済方法を指定する場合にも使える。
IFO注文(アイエフオー注文)
IFO注文(アイエフオー注文)とはIFD注文(イフダン注文)」と「OCO注文(オーシーオー注文)」をふたつ組み合わせた注文方法です。
新規注文を出す際に、同時に決済注文である「リミットオーダー」と「ストップオーダー」をまとめて注文しておく方法なのです
IFOとOCOを組あわせた注文方法。
IFD注文で約定したら、OCO注文で二つの約定条件を出しておき、どちらに為替相場が動くかによって、どちらか一方の注文だけが約定します。
トレール注文
逆指値(ストップロス)を注文するとき、値動きによって逆指値価格を引き上げたり、引き下げたりする「トレール」という注文方法について解説します。
トレール(trail)とは、"引きずる"という意味で、値動きを追う時間があまりない方などには大変便利な逆指値注文に値幅指定機能を付けた注文方法の事です。
為替レートが変動すると常に一定の値幅で逆指値注文(ストップロス)が自動修正して追いかけていきます。
例えば、ドル円を100円で買いポジションを構築して1円(100pips)下がったところの99円にトレール注文を入れたと想定してみます。
1ドル=100が101円に上昇すれば、逆指値(ストップロス)自動的に100円に修正され、1ドルが102円に上がれば、逆指値は101円に自動修正されます。
1銭ごとに自動で修正されます。
トレール注文では一度上がった逆指値は下がる事はありません。
レートが下がれば、この逆指値は動かずに高値から1円(100pips)下がった値で逆指値が実行・約定されるようになっています。
このように、トレール注文では購入した通貨のレートがトレール幅分下落して、
トレール価格にタッチしない限りは、損失を限定しさらに利幅の拡大までも同時に狙える優れた注文機能なのです。
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