外国為替相場とは?
異なる通貨を交換する際の交換比率を外国為替相場(レート)といいます。

外国為替相場(レート)には、さまざまな種類があります。

個人が銀行に行って、トラベラーズ・チェックを発行してもらうレート、
現金に交換してもらうレート、銀行間で取引しているレート、
などです。
その中で、基本は銀行間で取引しているレートと考えてよいでしょう。

レートの建て方、表示方法は2通りあります。

邦貨(自国通貨)建て

外貨を自国の通貨で表示する方法です。1ドル=○○円と表示します。

外貨(外国通貨)建て

自国の通貨が外貨でいくらかを表示する方法です。1円=○○ドル表示します。
日本では邦貨(自国通貨)建ての方法をとっていますが、諸外国では外貨(外国通貨)建てで表示されているところもあります。


外国為替市場とは
外国為替市場とは、基本的に取り引きを行う場所は存在しません。
電話・通信ネットワークを通して取引されています。

外国の中には外国為替を取引している取引所が一部存在しますが、形式的なものにすぎません。
外国為替の取り引きのほとんどは、コンピューターがメインの通信機器を通して行われています。

外国為替市場とは、銀行や投資家が、コンピューター端末や電話を用いて、 お互いに外国為替取引を行うネットワーク全体のことを意味します。

銀行間同士での取引が多いことから、インターバンク市場と呼ばれています。
コンピュータなどでつながったバーチャルな市場ともいえるでしょう。

世界の外国為替市場の中で、ニューヨーク、ロンドン、東京が3大市場といわれています。
その他には、シカゴ、トロント、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ロサンゼルス、パリ、シドニー、ウエリントン、シンガポール、香港、バーレーン、フランクフルト、などの市場があります。

外国為替の動き
外国為替の動きにしたがって、外国為替証拠金取引(FX)は、利益を得たり、損失を得たりします。

それでは、外国為替が動く要因には、いったいどういうものがあるのでしょうか?
主な要因として、以下のことが挙げられます。

貿易黒字
輸出が増える→貿易黒字が増える→ドルを円に替える機会が増える→円の需要が増え、ドルの需要が減る→円が高くなる
輸入が増える→貿易黒字が減る→円をドルに買える機会が増える→円の需要が減り、ドルの需要が増える→円が安くなる


というしくみになっています。
ただし、実際に貿易の決済で取引されているのは、
外国為替の取引量のわずか数%で、残りの大部分が、投資・投機によるもののようです。

金利
世界の国々は、それぞれ自分達で国内の金利を決めます。
2007年6月現在で、日本は0.1%以下で、アメリカは5.00%、ユーロは2.75%です。
この数字から見ても、金利の高い国の通貨を使って、投資・融資したほうが、はるかに得だということがわかります。
すなわち、投資家たちは、こぞって金利の高い国の通貨を買うわけです。


そうなると、

金利が高い→通貨が高くなる
金利が安い→通貨が安くなる


という結果が生まれます。
また、通常、景気がよくなってくると物価の上昇(インフレ)を抑えるため、
金利が引き上げられます。

すなわち

景気が良くなる→通貨が高くなる
景気が悪くなる→通貨が安くなる


という結果が生まれるわけです。

その他として、

各国の政策
地政学的リスク
要人の発言
原油価格
テクニカルな要因


などなどが挙げられます。

これらの要因を把握しておくことは、外国為替証拠金取り引き(FX)にとって、大変重要です。
シッカリと基本を押さえておきましょう!!


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