世界の基軸通貨 米国の経済動向や政府要人、FRB議長の発言により変動 各国の中央銀行が外貨準備高として保有したり、 企業・個人が国際間取引で広く使用する基軸通貨として世界経済の中心的な役割を果たしています。 そのため、米ドルの為替変動は全ての通貨の為替変動に影響を及ぼします。 FOMC(連邦準備制度理事会)にて決定される政策金利や米国の景気などにより影響をうける通貨です。 |
米ドルと相反する動き ドイツなどEU主要国の経済状況により変動 ユーロ圏は米国経済圏に匹敵する経済圏であり、ユーロは米ドルに続いて主要と考えられる通貨です。 ユーロは米ドルと相反する動きをする傾向があります。 また、米ドルに比べはっきりとしたトレンドが形成されやすい通貨としても有名です。 ECB(欧州中央銀行)の金融政策会議にて決定される政策金利や、主にドイツ、フランスの景気などにより影響をうける通貨です。 |
値動きの大きい通貨 英国の貿易収支やBOEの政策金利により変動 ポンドはイギリスの通貨ですが、イギリスは欧州圏の主要国では唯一ユーロが導入されていない国です。 ポンドは値動きが非常に大きい通貨であり、ハイリスクハイリターンな特徴をもっています。 ポンドはBOE(英中銀金融政策委員会)の金融政策会議にて決定される政策金利により影響をうける通貨です。 |
高金利の通貨 NZドルと連動した動き RBAの政策金利により変動 オージーの愛称で呼ばれるオーストラリアの通貨です。 豪ドルは近隣国の通貨であるNZドルとよく似た動きをします。 RBA(オーストラリア中央準備銀行)の金融政策会議にて決定される政策金利により影響をうける通貨です 。 金利が高いため豪ドルと同様に長期保有のスワップ金利狙いに有効です。 原油や貴金属といった商品市場の動きに比較的影響されやすく、 また、北半球にて戦争などの懸念が発生した際には、退避通貨として買われるという局面ももっています。 |
高金利の通貨 豪ドルと連動した動き RBNZの政策金利により変動 キウィの通称で知られるニュージーランドの通貨です。近隣国の通貨である豪ドルとよく似た動きをします。 RBNZ(ニュージーランド中央準備銀行)の金融政策会議にて決定される政策金利により影響をうける通貨です。 金利が高いため豪ドルと同様に長期保有のスワップ金利狙いに有効です。 また、北半球にて戦争などの懸念が発生した際には、退避通貨として買われる局面ももっています。 |
原油や金と相関の強い資源通貨 レートの変動は比較的穏やか カナダドルはキャンディーとも呼ばれるカナダの通貨です。 アメリカ経済への依存度が高いため、アメリカの景気動向、経済指標に敏感に反応することもあります。 また、原油やニッケル、金などの資源市場の動きと相関関係が高いという特徴もあります。 |
有事の際の避難通貨 低金利の通貨 スイスフランは永世中立国スイスの通貨です。 その政治的中立性からスイスフランは有事の際の避難通貨としての特徴を色濃く持っています。 また、スイスフランは日本についで政策金利が低い通貨です。 そのためスイス/円などによるスワップ金利は見込めませんが、 米ドル/スイスなどキャリートレードの対象として考えることができる通貨です。 |
高金利の通貨 金相場により変動 ランドはアフリカ最南端に位置する南アフリカ共和国の通貨です。 南アフリカ共和国は2010のサッカーワールドカップの開催国となるなど、経済成長の著しい国です。 ランドは金利が高い通貨であり、スワップ狙いにおすすめですが、 経済情報など情報が入手しにくいという点もあります。 南アフリカや周辺国の政情や、産出量世界一の金の相場価格などにより影響をうける通貨です。 |
アジア通貨に強い影響力 政府が管理する通貨 人民元は近年経済成長が著しい中国の通貨です。 中国当局(中華人民銀行)が為替介入によって人民元の変動幅をある一定の範囲内に抑えています。 そのため、人民元は為替介入によって対ドルにおいても狭い範囲内で推移することから、 事実上 「ドル・ペッグ制(ドルに自国通貨を連動させる緩やかな固定相場制)」と言えます。 人民元はアジア通貨に強い影響力をもっています。 人民元は切り上げが予想されており、今後の動向に注意が必要です。 |